理事長ご挨拶
医療法人協和会は、兵庫県川西市に1980年(昭和55年)に開設された協立病院を基盤にして1982年(昭和57年)に医療法人としての認可を受けました。初代理事長である木曽賢造先生が協和会の基盤を築き、2011年(平成23年)より上田邦彦先生が二代目理事長に、2013年(平成25年)より三代目理事長に就任し、現在に至っています。
施設としては、兵庫県の川西地域を中心に、西宮市、大阪府の吹田市・豊中市・箕面市に、指定管理者として運営する川西市立総合医療センター、箕面市立病院を含めて7つの病院(2,425床)、4つの介護老人保健施設(495床)、そして在宅支援事業を展開し、各地域における地域包括ケアシステム構築に向けて取り組んでおります。また、2018年(平成30年)には国内6施設目の重粒子線がん治療施設である大阪重粒子線センターが開業して治療を開始しました。これは大阪府立病院機構が公募した重粒子線がん治療施設整備運営事業を医療法人協和会が受託し、公益財団法人大阪国際がん治療財団を設立して進めているものです。
超高齢社会に突入した我が国において、医療需要は2025年を迎えて今後さらに増大し、2040年にピークを迎えると予測されています。こうした中で病院は各圏域での地域医療構想のもと、機能分化と連携を求められており、さらには地域の介護施設やかかりつけ医の方々と共にしっかりと連携し、「競争よりも協調」を進めて地域包括ケアシステムの構築を目指していくことが重要です。また、高齢者医療だけでなく、我が国における死因第1位であるがんに対する医療、さらに、総人口は2008年をピークに減少に転じていることから少子化対策、そして小児・周産期医療はますます重要となってきています。
良質な医療・介護サービスを提供するだけではなく、これを通して地域社会へ貢献することを法人理念としております。また、サステナビリティ(持続可能性)を持って取り組んでいくためには、人材の育成、働き甲斐のある職場づくりも重要な課題であり、その実現のために法人一丸となって努めてまいります。
理事長 北川 透
略歴
役職・併任等
- 学校法人 兵庫医科大学 理事
- 大阪大学医学部附属病院 卒後教育開発センター 特任教授
- 公益社団法人 医学振興銀杏会(大阪大学医学部学友会) 業務執行理事
- 地域医療連携推進法人 川西・猪名川地域ヘルスケアネットワーク 理事