ご挨拶
病院長のご挨拶
当院は1983年8月に開院し、来年創立40年を迎えます。病院開設の目的は急性期治療からの速やかな社会復帰を目指したもので、当時としては時代に先駆けたリハビリテーションと療養がコンセプトでした。病院名は当地平野に温泉が湧出していたことに由来します。江戸時代には大いに賑わったという炭酸鉱泉で、三ツ矢サイダーの発祥地としても知られておりました。それを利用した温泉療法は当院の特色の一つで、スポーツ選手も来られていたとのことです。その後、時代とともに当院のリハビリの形態や慢性期医療は大きく変化しています。高齢化による誤嚥性肺炎に対する嚥下リハビリテーションも本院では早期から始めており、 2014年度には兵庫県から圏域のリハ支援体制や活動事業の推進を目的とした阪神北圏域リハビリテーション支援センターとしての業務委託をいただき、地域のリハビリテーション充実のための活動をしています。
本院は現在437床(一般障害者病棟162床、回復期リハビリテーション病棟50床、地域包括ケア病棟38床、緩和ケア病棟24床、療養病棟163床)です。建物内に居宅介護支援事業所(スミスケアプランセンター)、地域包括支援センター(多田地域包括支援センター)が併設されておりスムーズな在宅復帰支援が可能で、在宅部門と連携を図ることで退院もサポートさせて頂いております。また、退院後の支援として、介護者の介護疲れに対しレスパイト入院の受け入れも行なっております。
さて、私は2022年4月より赴任いたしました。放射線科専門医ですが、1993年の阪大病院の移転時に日本初の放射線部門のIT化をしたことから、医療情報の仕事を中心にし、最近20年間は鳥取大学医学部附属病院の医療情報部長として、電子カルテ導入、カルテ監査、医療安全などの病院管理部門、地域医療連携システム構築など地域医療連携の仕事をしてまいりました。4月から病院長として全入院依頼患者様の紹介状等を見ておりますが、高齢化とともに誤嚥性肺炎や感染症、骨折、悪性疾患による入院に伴う廃用症候群の患者様が増加しており、高齢者医療にはリハビリテーションは重要になっております。これからは予防的な地域活動が重要と考えており、地域の診療所、施設の皆様と共に、嚥下リハビリテーションや高齢者の訪問リハビリテーションを充実させ、在宅医療等、地域と連携した医療を進めたいと思います。
『希望に沿い満足と納得の医療』を病院の基本方針の一つに掲げ、その実践に日々取り組んでおります。患者様ご本人の希望に沿うことが、ご自身はもちろん周囲の人たちにとっても、満足と納得の結果をもたらすたいせつな要素であるといわれています。今後も、可能な限り患者様ご本人のご希望とライフスタイルを尊重し、ご家族の方々と共に患者様ご自身にふさわしいケアを提供できるよう努力いたしたいと思います。
さて、私は2022年4月より赴任いたしました。放射線科専門医ですが、1993年の阪大病院の移転時に日本初の放射線部門のIT化をしたことから、医療情報の仕事を中心にし、最近20年間は鳥取大学医学部附属病院の医療情報部長として、電子カルテ導入、カルテ監査、医療安全などの病院管理部門、地域医療連携システム構築など地域医療連携の仕事をしてまいりました。4月から病院長として全入院依頼患者様の紹介状等を見ておりますが、高齢化とともに誤嚥性肺炎や感染症、骨折、悪性疾患による入院に伴う廃用症候群の患者様が増加しており、高齢者医療にはリハビリテーションは重要になっております。これからは予防的な地域活動が重要と考えており、地域の診療所、施設の皆様と共に、嚥下リハビリテーションや高齢者の訪問リハビリテーションを充実させ、在宅医療等、地域と連携した医療を進めたいと思います。
『希望に沿い満足と納得の医療』を病院の基本方針の一つに掲げ、その実践に日々取り組んでおります。患者様ご本人の希望に沿うことが、ご自身はもちろん周囲の人たちにとっても、満足と納得の結果をもたらすたいせつな要素であるといわれています。今後も、可能な限り患者様ご本人のご希望とライフスタイルを尊重し、ご家族の方々と共に患者様ご自身にふさわしいケアを提供できるよう努力いたしたいと思います。
略歴
1981年 | 大阪大学医学部卒業 |
1986年 | 大阪大学医学部、歯学部放射線科助手 |
1994年 | 大阪大学医学博士 |
1996年 | 大阪労災病院画像診断部 副部長 |
1997年 | 徳島大学医学部附属病院医療情報部副部長 |
2001年 | 鳥取大学医学部附属病院医療情報部 部長、教授 |
2010年 | 鳥取県医療情報ネットワーク協議会おしどりネット運用開始 |
2017年 | 日本遠隔医療学会 会長(現在3期目) |
2018年 | 全国国立大学病院医療情報部長会 会長 |
2020年 | 厚生労働省のサイバーセキュリティ関係の調査研究の代表(現在3年目) |
2022年 | 鳥取大学名誉教授、神戸情報大学院大学特命教授 協立温泉病院 院長 |
2023年 | 協立記念病院 院長 |
看護部長のご挨拶
慢性期病院では、急性期治療を完了あるいは在宅療養中に状態が悪化した患者さんに対し、継続的な治療とリハビリテーションを行う事で、在宅復帰を目指すために看護を行っています。高齢者は加齢に伴い様々な臓器の機機能が低下しているため、私たちは診療科にとらわれずリハビリテーション・看護・介護・栄養等多くの職種の専門的知識を用いて患者さんが持つ複数の疾患、社会的背景、生活面などを考慮し、全人的なケアを行います。看護師の役割は、リハビリや療養生活のサポートが中心。合併症の予防のほか口腔環境・排泄状況・皮膚の状態など全身を管理し疾患が悪化した場合は、早期発見できるよう小さな変化も見逃しません。患者さん一人ひとりにじっくり向き合い、地域の人々に信頼される質の高い心温まる看護を提供してまいります。