アロマセラピー治療

アロマセラピー治療をご存知ですか？

アロマセラピーは、さまざまな植物から抽出された「精油」を鼻や皮膚から吸収させていき、患者様の苦痛をやわらげて、よりよい心身の状態をつくります。

精油の香には薬理作用があり、気持ちを穏やかにしたり、呼吸を楽にしたり、不眠を改善するものもあり、香を嗅ぐだけでも心身への作用が期待されます。

さらに、患者様の心身の状態に合わせた精油を選び、それらの植物油に混ぜた「香のオイル」で行う、やさしくストレスのないアロママッサージには、特に多くの効果が報告されています。

この方法は香の効果に加え、肌に触れるタッチの心地よさで「痛みや不安の緩和」を図ります。また血流を良くし、老廃物を排出する手助けもするため「だるさの軽減」にも役立ちます。それだけでなく、呼吸困難や不眠の改善なども見られます。

日本で本格的に導入している病院は少ない中、患者様への優しい、温かい、手厚い看護を目指す千里中央病院では、２０１４年９月より導入を開始しました。
500時間以上の専門教育を受けた、経験豊富な臨床アロマセラピストが担当しますので、患者様やご家族様でご希望のある方はお気軽に担当の看護師にお知らせ下さい。

臨床アロマセラピーは20世紀初頭から欧米の医療現場で始まり、現在西洋医学を補助するケアとして認められています。

臨床アロマルーム「Ｌｉｆｅ　ｔｏｕｃｈ」は医療機関と連携し、専門の教育を受けた認定アロマセラピストが、患者様と一緒に、その日の状態に合った精油の種類、アロママッサージの方法などを決めていくので、安心して受けることができます。

心身の状態に臨床アロマセラピーは、その香やアロママッサージによるタッチの効果で、患者様のよりよい心身の状態をつくるお手伝いをします。

香や吸入や蒸散といった方法もありますが、主に患者様にはアロママッサージをご提供します。

アロマセラピーには、①香の心理作用、②精油の薬理作用、③アロママッサージによるタッチの作用という３つの作用があります。香は脳に刺激を与え、オイルマッサージによる「心地いい」という感覚は、緊張した心とからだを和らげ、自律神経やホルモン、免疫も調整していきます。

また、欧米では精油のもつ鎮痛作用、鎮静作用、抗うつ作用、利尿作用など様々な薬理作用が確認されており、治療の補助としても使われていますので、患者様の治療の補助としてやもちろん、心身の疲労感をお持ちのご家族の健康回復にもぜひお役立てください。