人工股関節手術のナビゲーション
では、人工股関節の手術ではどういう目的でナビゲーションを使うのでしょうか?
ひとことで言うと、骨盤や大腿骨に取り付けるインプラントを術前計画通りの正確な位置、角度に設置するために使います。
ひとことで言うと、骨盤や大腿骨に取り付けるインプラントを術前計画通りの正確な位置、角度に設置するために使います。
当院で使っているCTナビゲーションシステムを例にとりますと、まず、手術前に股関節のCTを撮り、これをコンピュータ上で処理すると骨の立体モデルができあがります。これが手術の際、カーナビにおける地図に相当するものになります。次にこの骨の立体モデルを用いて、手術の計画を立てます。従来のレントゲンを用いた術前計画と比べ、三次元的に骨の形を見ることができるので、より厳密な計画が可能です(図1)。
手術室では、あらかじめ立てておいた手術計画を元に、インプラントを設置します。
この際、コンピュータの画面上にインプラントの現在位置と目標位置が同時に表示されるため、術者は容易に計画通りの正確な位置、角度にインプラントを設置できます(図2)。
従来の方法に比べてはるかに高い精度で設置できることは、これまでに当院を含め、多くの報告がなされています。
この際、コンピュータの画面上にインプラントの現在位置と目標位置が同時に表示されるため、術者は容易に計画通りの正確な位置、角度にインプラントを設置できます(図2)。
従来の方法に比べてはるかに高い精度で設置できることは、これまでに当院を含め、多くの報告がなされています。