ナビゲーション手術のメリット1
当院では2004年からナビゲーションを用いる手術を行っています。ナビゲーションを用いることによるメリットは脚の長さをそろえやすいことと術後最大の合併症である脱臼を減らせること、そして手術の質を高いレベルでそろえられることです。
またこれに伴い、術後のリハビリも、大阪大学の菅野伸彦教授、国立病院機構大阪医療センターの三木秀宣先生との共同研究で手術後の脱臼危険度を個々の患者さんのさまざまな動作について調べるコンピュータープログラムが開発されたことで大きく変わりました。
具体的に言いますと今までは多くの施設で、脱臼を恐れるあまりすべての術後患者さんに「股関節を深く曲げてはいけない」とか、「脚を組んではいけない」などと指導してきたもの(図3)を、
またこれに伴い、術後のリハビリも、大阪大学の菅野伸彦教授、国立病院機構大阪医療センターの三木秀宣先生との共同研究で手術後の脱臼危険度を個々の患者さんのさまざまな動作について調べるコンピュータープログラムが開発されたことで大きく変わりました。
具体的に言いますと今までは多くの施設で、脱臼を恐れるあまりすべての術後患者さんに「股関節を深く曲げてはいけない」とか、「脚を組んではいけない」などと指導してきたもの(図3)を、
手術中のデータや上記プログラムを用いた術後の動作解析の結果から「あなたは和式トイレも大丈夫」、「あなたは脚を組んでも問題ない」という風に指導できるといった具合です。実際には現在ナビゲーション手術を行ったほぼすべての患者さんに対してしゃがみこみ、正座、脚組みなど、ほとんどの動作を許可しています。(図4)
図4:術後の患者さんがしゃがんでいる姿勢とその時の人工股関節の状態のシミュレーション
手間の関係でまだ全員にはできませんが、これによってこれまで画一的に行ってきた術後の生活指導を患者さんひとりひとりの股関節の状態に応じて個別に指導できるようになりました。
手間の関係でまだ全員にはできませんが、これによってこれまで画一的に行ってきた術後の生活指導を患者さんひとりひとりの股関節の状態に応じて個別に指導できるようになりました。